小舟に乗ってジュンサイの摘み取りを体験

　ジュンサイの生産量日本一を誇る三種町。JA秋田やまもとでは、5月に地域の小学生30人が、ジュンサイの摘み取り体験をおこないました。収穫期は８月頃まで。この間に管内の7つの小中学校に通う約200人が訪れる予定です。
　児童たちは、沼を管理する農家から「ゼリーのようなぬめりの厚い小さい新芽の下を親指の爪で切って」と収穫法を教えてもらい、背中合わせに2人1組で小舟に乗ります。水面から60cmほどの沼の底を木の棒でぐっと押して小舟をこぎ、ジュンサイ探しに繰りだしました。慣れない棒さばきで苦労して沼の中央にたどり着いても、少しの風で流されてしまいます。それでも、児童らは水の中でツルンと逃げる緑色のジュンサイを収穫しようと一生懸命。「やっと取れた！」と歓声を上げながら手のひらにのせたジュンサイは、光に反射してキラキラと輝いていました。1時間ほどの体験でしたが、手作業で摘み取る農家の苦労を知ることができました。
（北林綾子）