岩手県 JAいわて平泉

稲作体験学習の充実に向けて意見交換

2020年6月号

食農教育をもっと充実させましょう

 JAいわて平泉は、2月に稲作体験事業の意見交換会を開き、小学校の教員や生産者、JA青年部が活動内容や課題を共有し、今後の連携のあり方などを探りました。
 管内で稲作体験に取り組む幼稚園と小学校のうち、JA青年部や女性部などが指導するのは1園と7校。活動では、田植えと稲刈りのほか、田んぼの生き物調査やかかし作り、JAのライスセンターの見学などを実施して、地域の米作りにたいする理解を深めています。
 体験を通じて子どもたちは、農家の苦労や努力を実感し、食べ物に感謝する気持ちや食のたいせつさを感じられるようになりました。一方、学校と生産者の関わり方や指導する後継者の確保、学習指導要領の改訂に伴う学習時間の確保などが課題として上がりました。
 JAの佐藤和美代表理事専務は「食農教育のための野菜苗の提供や、青年部や女性部による栽培指導などを今後も継続したい」と語りました。
(浅利真由美)