大阪府 JA北河内

摂南大学と協力し米ぬかを利用した試験栽培を実施

2024年3月号

看板を設置し、環境にやさしい農業への取り組みを発信

 JA北河内は摂南大学と協力し、昨年6月から枚方市招提北町の営農センターに近隣する圃場で米ぬかを肥料として活用する水稲の試験栽培を始めました。JAは第8次総合3カ年計画の一環として環境にやさしい水稲栽培と化学肥料低減に向けた普及活動を実施しており、試験栽培では米ぬか利用による生育状況や収量等を調べます。また、米ぬかや籾殻をくん炭以外の肥料にも使える新たな商品としてアピールし、購買事業の利用拡大につなげるのも試験栽培の狙いの一つです。
 試験は26アールの圃場に慣行栽培とレンゲ栽培の区画を設け、それぞれ通常の化学肥料を施用する慣行区、化学肥料の4分の1を米ぬかに代替する区、2分の1を代替する区に3分割して栽培をおこない、生育や収量、土壌、米ぬかの肥料効果などについて調査しています。JAでは次年度以降も試験栽培を継続し、取りまとめた試験データに基づく情報発信をおこない、環境保全型農業の普及をめざします。
(菊池佑香)